青の手帖

今から未来。小匙一杯の刺激を。

人間だから面白いのにモッタイナイことがある~人工知能を意図的に止めてみないか?

10 Human chain10 Human chain / Global Justice Now

人工知能の進歩と適用がニュースになっていきそうな2016年。

ちょいと立ち止まって考えてみたい。

 

japan.zdnet.com

「だからどうした」というご意見がひとつ。

「エライコッチャ」というご意見がもひとつ。

将棋での話だが、以前、日本の名棋士がこう言った。

www.news-postseven.com

将棋がコンピュータによって完全解明されてしまったら、どうするんですか。という質問に、羽生はケラケラ笑いながらこう答えた。
「そのときは桂馬が横に飛ぶとかルールを少しだけ変えればいいんです」

 少しルールを変えると、べらぼうに可能性が広がっていく。

それが論点ではない。羽生善治氏はたぶん、

「将棋は永遠に人間の競技ですよ」

と宣言したんじゃあなかろうか。

     *

人間は疲れるし、突如として元気になったりする。

衰える人もいれば、一瞬、飛躍的な伸びを示す人もいる。

プロテニスの世界で新技がある天才によって編み出されている。

これ、昨日の全豪OPでも出るか? と話題になった。

hotshot.jp

sneak attack by Roger、略してSABR(セイバー)。リターンで仕掛ける奇襲戦術です。

動画を見てもらったほうが「うへぇ!」となるんだけども、

これ、成功したらほぼ確実に相手は構え遅れするんですよね。 

テレビでだけどリアルタイムで観たことがあって、

「えげつねー!」って声出した記憶があります。

こういうこと、思いつくのかな、機械。

余談ですが、テニス分析・解説にはあの人工知能「ワトソン」が

去年から導入されています。

japan.cnet.com

      *

www.nikkansports.com

少子化と言われたり、野球をする子の割合が減っている中、

高校野球に先発・中継ぎ・抑えの概念を必須事項として

採り入れている高校のお話。

タイトルの「機動破壊」というのは、

とにかく前の塁を獲るために盗塁をバンバン仕掛けるという野球。

これ自体をよく勉強していれば、リンク先の本文の

「セイバーメトリックス」論とは矛盾していることは、置いておく。

健大高崎が大きく成功することがあれば、

もしくは、他に同じ考えをする高校が台頭してくれば、

この高校野球における投手の分業化は進むんじゃないか、と思う。

     *

人間はなかなか賢いなーと、ほんと思う。

たしかに、単純な賢さを、となれば

将来的にも今でも、機械には敵わないかもしれない。

けれども、人間が考えて実行するからおもしろいわけで、

機械が考えたことを実行しただけでは、

あんがいおもしろみに欠けてしまうんじゃないか、とも思う。

笑えない話だけれども、

www3.nhk.or.jp

といったニュースを見て「これだから人間は」と言うのは早計。

ほんとうはミサイルの発射はあったのかもしれない。

それを誰かが揉み消しているのかもしれない(厨二病)。

ただ、こういうことは人間に判断してもらいたいし、

人間が判断するからこそ、いろいろな考えもはたらくわけで。

機械に戦争を促されるんじゃ、たまったもんじゃないし。

     *

www.sankei.com

人間ゆえに、こういう過ちもある。

「夕食中に自分にガンをつけてきたので頭にきた。人生に悔いはない」と容疑を認めている。

 警察の取り調べからの引用だろうから、鵜呑みにはできない。

けれども、だいぶおかしな人間なんだろうと想像はできる。

もしくは、警察も呆れるくらいの非人道的な野郎なのか。

そういうことを読み取ろうと努力するのは人間だし、

こういう記事を作り上げてしまうのも人間だ。

正確だから正解だからと、なんでも機械にやらせるのは、

どこか、あそびがなくて人生を窮屈にしてしまう気がする。

ちゃらんぽらんにすればいいってことじゃない。

ゆるい余地のようなものがないと、息苦しいということだ